医学生マッチングとは?

マッチングとは医学生にとっての就職活動のようなもの

よく医学部に行けば就職活動は不要という言葉を耳にしますよね。私も高校生の頃の進路相談でそのような話を耳にしました。確かに就職活動はありません。ただし、それに準ずるものはあります。それがマッチングシステムです。

マッチングシステムとは

実際に何をするの?

学生がすることは主に3つあります。病院見学・小論文や筆記試験・面接です。1つずつ確認していきましょう。

病院見学

病院見学とはいわば日帰りインターンシップのようなものです。自分の志望するあるいは志望しうる病院の見学に行き、研修医の先生方の働き方や雰囲気、マッチングにおいてその病院が用いている採用基準、コメディカルと医師のかかわり方、救急医療の現場、などなど実際に自身が研修医として働いている像を想像しながら見学します。
一方で、病院側も見学に来る学生のことを注意深く見ています。数年後に一緒に働く仲間になるわけですから、たくさん来る学生がそれぞれどのようなキャラクターなのか、能力を備えているのかチェックしておく必要がありますよね。

小論文や筆記試験

これは病院によって用意している採用基準が違うので小論文や筆記試験があったりなかったり、病院ごとに異なります。実際に6年生の8月ごろになると各病院に赴き試験を受けることになります。中には医学の試験だけでなく、英語の試験を要旨している病院もあります。試験の難易度も病院ごとにピンからキリです。それぞれの病院の見学に行き、自分が志望している病院がどのような人物を求めているのか、それ故にどのような試験でそれらの能力を図ろうとしているのかしっかりとチェックして対策しておく必要があります。

面接試験

面接試験はほとんどの病院で行われます。やはり医療現場ではチーム医療が大変重要になってきますから、研修医とはいえど協調性が十分に備わっているのか、最低限のマナーや常識が備わっているのかなど、直接話してみて確認する必要があります。前述の筆記試験の成績を重視する病院であったとしても、面接試験で最低限のコミュニケーション能力があることを示すことができなければ、落とされてしまうかもしれません。

就職活動とは何が違うの?

最も大きな違いとして、一般的に企業の就職活動では、たくさんの企業に対する就職活動が同時進行し順番に内定が出るものですが、医学生のマッチングシステムではそうではありません。全国の医学部6年生が7-8月のタイミングで一気に受験し、研修したい病院を希望順に登録します。そして病院側も来てほしい生徒を希望順に登録します。その後双方の希望準が高い順にコンピューターによって自動的にマッチングが行われるのです。

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